失敗しないプリント基板のパターン露光
皆さん こんにちは所長です
今日から、ベトナムはテト休み(中国の旧正月と同じ)となりました。今夜の便で、日本へ帰ります。
さて、当研究所ではプリント基板の自作も紹介していますが、今回は「失敗しないパターン露光」を紹介します。
私がいつも使っているのは、サンハヤトの感光基板です。パターンを印刷した透明フィルムを密着させ、紫外線を露光するタイプね。
皆さん!
説明書の通りでも上手く印刷できないことがありませんか?
現像後パターンがぼやけてしまったとか・・・
エッチング後のパターンが危険なほど細いとか・・・
私は何度も悩まされ、(ベトナムでは手に入らない)貴重な感光基板を何枚もダメにしました。
パターンがボケたり、細ったりするのは、露光時にフィルムが密着していない事が原因のひとつです。
【説明書通りの感光基板クランプ方法】
説明書の通りに作業をすると、この通りどうしても基板の中心部分は密着せず、パターンの仕上がりがピンボケになってしまいます。重りなんかを載せちゃったらなおさらピンボケになりますんで・・・
研究所では、この問題を解決しましたので、紹介します (^o^)/
【特製バキュームクランプ】
露光フィルムをパターンに密着させるためのバキュームクランプを自作してみました。
実はこの方法、本物の基板メーカーで当たり前のように使われている方法なんです。
簡単ですが、効果は抜群なので、お勧めします。
作り方はいたって簡単
①チャックが付いている丈夫なビニール袋(ZIPロック等)に
クランプのガラスより1cmくらい小さな穴を開ける。
※穴を開ける位置に注意!
クランプのヒンジを袋の端にしないと、基板が入らなくなる
②穴の外周をクランプのガラスに隙間無く接着させる
(接着剤は、セメダインスーパーX等が良いでしょう)
③袋の端に小さな穴を開け、チューブを接着
④掃除機につなぐ為のパイプを作って完成!
使い方もシンプル
説明するまでも無いですが・・・
①フィルムが乗った感光基板をクランプに挟み、
②ビニールを密封
③掃除機で吸う!
※掃除機の吸引力は、大きすぎるので、
パイプを適度につぶし、外気が入る様にする。
露光は10分にもなるので、そうしておかないと、
最悪の場合掃除機が壊れます。
※密封がよければ、吸引は最初だけで十分でしょう。
※口で吸ってもいいけど、ぶっ倒れないように注意!
上手くできた人がいたら報告下さいね~
ではまた (^ー^)ノ~~
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自分でレジストを印刷する方法
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